その他
恐竜くんから皆さんへメッセージ
各地の博物館から色々な展示をご紹介する『
新型コロナウイルスの影響が本格化してきた頃に、
今は、なかなか思うように行動できない毎日です。
ひょっとしたら今回のことで、遠くへ行ったり、何かに挑戦したり、
僕は大好きな恐竜を小さい頃から追いかけ続けることで、色々な場所に行き、たくさんの人に出会いました。
上の写真に写っている、アメリカ・ブラックヒルズ地質学研究所の所長ピーター・ラーソンさんも、その一人です。
主にティラノサウルスやドラコレックス、ダコタラプトルなど白亜紀末の北米の恐竜に関する研究や、昨年話題になった「恐竜絶滅の瞬間の化石」の研究などで知られる古生物学者で、凄腕の化石ハンターでもあります。
恐らく、人類史上最もたくさんのティラノサウルスの化石を発掘した人物で、有名な「スー SUE」(下の写真)や「スタン STAN」の発掘リーダーをつとめ、自身が主人公のドキュメンタリー映画が作られるほどのスゴイ人なんですよ。
フィールドミュージアム（シカゴ）の SUE
ピーターと最初に知り合ったのは、僕が初めてアメリカとカナダを旅した時で、当時僕はまだ13歳でした。
今では、アメリカに行くたびに何日も家に泊めてもらい、一緒に旅をしたり、フィールドを歩き回ったり、夜通し楽しい議論で盛り上がったりする仲です。
様々なプロジェクトに協力して取り組む仕事仲間であり、お互いに最も心を開いて話すことのできる、年齢も国境も越えた大切な親友になりました。
子どもの頃に憧れた人と、こうして一緒に仕事ができる…それは本当に幸運なことだと思っています。
僕の活動を通して皆さんにお伝えしたいことはたくさんあるのですが、今は何よりも「広い世界への好奇心や探求心をずっと持ち続けてほしい」と願っています。
初めての場所を訪れるたび、誰かと知り合うたび、新しいことに触れるたび、そこには必ず発見があります。
何かを考え、選択し、行動したら、それは全て必ず自分の力になり、自分の世界がどんどん広がっていく。
それは本当に、何物にも代えられない宝物になるはずです。
今年は春以降、僕のイベントも十数本が中止や延期になってしまいました。
もちろんその間も、本を書いたり絵を描いたり打ち合わせをしたり、やるべきことを精いっぱいやっているつもりですが…
やっぱり僕は、色々なところに出かけ、皆さんと直接会っている時間が一番好きなんだということを、改めて実感しました。
今は、まるで世界が大きく変わってしまったかのようにみえますが、この状況がずっと続くわけではありません。
必ずまた、皆さんとお会いできる日がやってきます。
だからそれまで、どうか身体に気を付けて、毎日を大切に過ごしてください！
僕も、皆さんと会える日を楽しみに待ちながら、もうしばらく「今出来ること」を頑張ってみようと思います。
恐竜くん
恐竜くん公式インスタグラム
https://www.instagram.com/masashi_tanaka288/
※今は徐々に外出自粛も緩和され、少しずつ学校も再開しつつありますが、『バーチャルミュージアム』はもう暫く続けてみようと思いますので、是非お付き合いください。